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人形化小説・マネキン8

人形化小説・マネキン 8

うちのお店は午前中でもそこそこお客が入ってきてくれる方だと思うけど、今日はまださっきの若い子達しか来店者がいない。
いつもは手持ち無沙汰でいるのは好きじゃないけど、今日に限ってはあまり人が来ないのはありがたいかもしれない。
さすがに四方八方から水着姿を見られるのは恥ずかしすぎる。
……って言っても見られるのはわたしじゃなくて、わたしを覆うマネキンの方なんだけどね……
わたしは身動き一つ出来ないマネキンの中で、ただお店の入口と、ガラス越しの外の風景だけを見つめながらそんなことを考えていた。

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* * *


茶色いガラスの瞳の奥から、お店のガラス壁を挟んだ向こう側の道路を見ていると、いつものようにときおり通行人が、こちらを気にも留めずに行きすぎていく。
あまりにも普通な光景が、逆にあまりにも普通じゃないわたしの状態を意識させて、妙に緊張してしまう。

また若い女性が二人、お店の前で足を止めると、ガラス越しにこちらを覗いて、わたし、というかわたしの着ている水着を見ながら何か話を始めた。
「ちょっと見てみる?」と一人が口を動かすのが見えると、もう一人も「そうだね」なんて言っているのがわかった。
二人はそのままお店の入り口を開けると、チラッとわたしの方を見て、そのまま近づき、わたしの胸と腰のあたりをまじまじと見始めた。
……見ているのはわたしじゃなくて、水着だけど。

今のわたしは、着ている最新水着の引き立て役だというのを改めて感じさせられる。
……というか、こんな思いまでしてわたしが中で頑張っているマネキンよりも、着ている水着の方が、少なくともお客さんにとっては価値が高いということが、頭でわかってはいたんだけど、やっぱりちょっぴりショックだった。

たぶん20歳そこそこくらいの二人連れの女性達は、髪の長い方の子が水着を気に入ったらしく、スタッフを呼んで試着してみるみたいだ。
もう一人の子はわたしの視界の端あたりのコーナーにあったセール品のベアトップを手にとって、そのままお店の奥に行ってしまった。
首が動かせないからわからないけど、たぶん試着室に行ったんだろう。

しばらくして、耳元のスピーカーから「大丈夫か?」と声が聞こえてきた。
社長が名取さんからマイクを借りたようだ。
「あいひょうふでふ」
大丈夫です、と答えると、
「そうか? きつくなったら言ってくれよ? それはそうとよくやったな、売れたよ、水着。 その調子で頼むよ!」
「いえ、わはひあいもひてあへんひ」
いえ、わたし何もしてませんし、と答えておいた。
本当に何もせずに立っていただけなんだから、よくやったって言われても……
「すまないけどなに言ってるのかわからんよ…… まぁいい、私は奥に下がるが引き続き頑張ってくれ。 名取君、後は頼む」
名取さんの「はい」と言う声が聞こえると、私の返事も待たずにスピーカーからプツっという音が聞こえて、通信が切れてしまった。

またハタチ過ぎくらいの二人組がガラス越しに店内を覗いて、すぐに入ってきた。
この子達はわたしを無視してさっきのセール品のコーナーを見始める。
どうやら彼女たちにとっては、わたしはセール品以下の価値しかないらしい。

また二人連れが来店して、わたしの水着を見始めた。
ちょっとホッとする。

次に入ってきたのは高校生くらいの女の子3人。
彼女たちは、わたしのことを無視して奥に直行していく。

最初は見られるのが恥ずかしいと思ったけど、こんなふうに何度も無視されると悔しくなってきた。
マネキンの中だけど、わたしがここにいるのに気にも留めてもらえないことも悔しいし、わたしが着ている水着をぜんぜん見てもらえないのも悔しい。

わたしを見ていた二人連れがスタッフを呼んだ。
もしかして? とドキドキしていると、彼女たちは二人とも試着を頼んでくれた。
嬉しくて、二人に口の中で
「あいあとうごあいあう!」
ありがとうございます、と呟いてみる。

少しして店内が閑散とし始めた頃、マネキンの中はわたしの体温がこもってちょっと暑くなってきていた。
見えないけど、胸元や脇の下に汗が出てきているのがわかる。
あとどれくらい時間があるかわからないけど、まだまだ1時間まで遠いならこまるな……
「なほひはん、なほひはん」
周りに人がいなくなったのを見計らって、名取さん、名取さんと小声で呼んでみる。
5回ほど呼んだときに、「どうしました?」と声が聞こえた。
わたしがあとどれくらいの時間があるのか尋ねると、あと10分くらいとのこと。
それくらいなら大丈夫です、と答えて、通話を終わりにした。

……正直に言って、時間の経過の早さに驚いてしまった。
まだあと30分くらいあるような気がしていたし。
これならもっと長い時間でも良かったかな、と考えた自分に苦笑する。
結局、拭えない汗の不快感に嘆息しながら残りの10分間が過ぎていった。

9へつづく
ケータイ版9へ

※暑いですね〜。 身体には充分お気を付け下さいませネ。
※このシリーズは直球エロ表現はないわね、読み返してみると。 わたしにはこのシチュだけで最高なんですけど……(^^;

コメント
いやぁ・・

いろんな感情の変化があって・・
不思議な感覚。。

おもわず、いらっしゃいませ・ありがとうございますって言っちゃうのにわかる!って言っちゃった

>雪さま

感想ありがとうございます(^^)/
中に入ったら考えることくらいしか出来ないですからね〜。 これだけ口が不自由だと喋るのも億劫でしょうし、名取さんみたいな人が相手じゃ話しかける気もあんまりしないような気がしますし(笑)
一人で一時間もいろいろ考えていたら、どんどん感情も変わっていくような気がして、こうなりました。

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