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退行女装小説・水緒と楓9

退行女装小説・水緒と楓9

楓ちゃんを無視して、その『先輩』はオレの口の左右に親指と人差し指をあててギュッとつまみながらそう言うと、興味を失ったように中等部の校門へ向かって歩いていく。

オレはただ呆然とその後ろ姿を見送ることしかできなかった。

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* * *


クスクス笑う声や、カワイソー、なんていう声と一緒に、楓ちゃんの

「水緒ちゃん、水緒ちゃん!」

そんな声が聞こえてきて、呆然としていたオレは我に返った。

「え? あれ?」

そんなことを言いながら目蓋をパチパチとさせると、目の前で肩を揺すっていた楓ちゃんの心配そうな顔に気付く。

「あ、楓…… ちゃん?」

「あ、よかったぁ…… ゴメンね、今は学校行こう? あとちょっとだからね?」

小声でオレに囁きかけた楓ちゃんは、そのままオレの右腕に自分の左腕を絡めると、ゆっくりと歩き出す。

立ち直りかけてはいるものの、まだぼーっとしているオレは、楓ちゃんに引かれるままについていくだけだ。

「あ、あの…… 楓ちゃ」

「水緒、あとで。 でもわたしが挨拶したら必ず真似してね?」

責任を感じているのか、暗い声の楓ちゃんが、それでも有無を言わせぬ口調で囁く。

うん、わかった、と小さな声で答えながら顔を上げると、

「おはようございます、おはようございます、おはようございます」

道の脇で挨拶をしている数人とすれ違う。

誰も彼女たちを気にしていないからわからないけど、多分オレたちの前か後ろを歩いている子達が、この子達の先輩なんだろう。

オレは彼女の達の声に一瞬驚いたけど、楓ちゃんも気にせずに歩いているところを見ると、挨拶をしなければいけない先輩はどうやらそれぞれ決まっているみたいだ。

どんなルールかよく分からないけど、誰もこれを奇妙な状態だと思っていない以上、この学園自体の規則みたいなものなんだろうか。

楓ちゃん、と声を掛けようとしたところで彼女はこちらを振り向き、

「先生に会釈しながらカバンを開けて中身を見せてから校門に入ってね?」

耳許で囁いてくる。

オレはそれに「うん」と答えると、もう目前に迫る校門、その脇に控える教師に楓ちゃんに導かれるまま近づいていき、軽く会釈した。

オレの本当の歳より5つくらい上だろうか?

若くて美人のその教師は、楓ちゃんを見て軽く微笑むと、カバンを開けるように指示を出す。

オレはそのちょっとハスキー気味な声を聞きながら、背中に冷や汗が垂れていくのを感じていた。

──い、いくらなんでもバレるよ! だってオレ、ほとんど素顔だよ? 大人には絶対バレるって!

ここまでの道のり、こんな近くでオレの顔を見る人なんて、さっきの先輩くらいしかいなかったし……

中等部の子にはバレなくても、大人の女性にはバレてしまうに違いない……

そんなことを考えている間に楓ちゃんが黒革の通学カバンの蓋を開いて先生に見せている。

女教師は「OK、今度は佐藤さんね」なんて言いながら楓ちゃんから離れると、今度はオレの方に近づいてきた。

オレは慌ててカバンを開くと、目の前の女性に中身を見せる。

「う〜ん……」

──え!? なに!? バレたか!?

焦るオレに気付かずに、その女教師はカバンに手を入れると、小さなハートがたくさん描かれた可愛いピンクのブラシを取り出して、

「可愛いけど、放課後職員室まで取りに来なさいね」

なんて言いながら、頭をポンポンと軽く叩いてきた。

──み、水緒のヤツ、カバンにこんなの入れてるなよ……

これは恥ずかしすぎる。

高等部も卒業した男が、ピンクのブラシの注意をされるなんて、と顔を耳まで赤くして俯いていると、

「せ、先生、今日はテストなので早く教室に行かないと……!」

楓ちゃんが助け船を出してくれた。

返してもらった鞄を持ち、ペコリと楓ちゃんと一緒に一礼したあと、また手を引かれて校門を通って先を急ぐ。

俯き気味の俺の目に写るのは、キレイに舗装された通路と、前を歩く楓ちゃんの使い込まれていない黒革の靴。

そこから辿るように視線を上げていくと、三つ折りソックス、そしてそこから伸びる剥き出しの白いふくらはぎ、太もも、そしてプリーツスカート。

──って何を見てるんだ、いかんいかん。

オレは軽く視線を左右に彷徨わせる。

軽く視線を彷徨わせていると、後ろから「おはよう」なんて言いながらショートカットのオレよりちょっと背の高い子が駆けてきて、そのまま俺達を追い抜かして行った。

──元気な子だな、クラスメイトかな?

「ゴメンね、水緒。 ちょっと急がないとまずいかも……」

彼女が建物の玄関に飛び込んでいくのを見るなり、楓ちゃんも走り出した。

手を引かれるオレも、慣れないスカートから入ってくる風や、それがまとわりつく感触に気を遣いながらも、転ばないように走る。

ハァハァと息を切らせながら玄関の大きな下駄箱の前まで来ると、楓ちゃんに出してもらった水緒の上履きを履いて、導かれるまま教室を目指した。

木の匂いのする長い廊下。

窓際にはたくさんのガラスが並んでいる。

大きな手洗い場には雑巾を絞っている女子がいたり、廊下で立ち話をしている女子がいたり。

「うん、間に合った、かな?」

その横を通り過ぎて、『1年3組』と書かれた札の掲げられている教室の前まで来ると、楓ちゃんがスカートの腰のあたりの襞と襞の間に設えられたポケットからハンカチを取り出しながらにこりと微笑んだ。

10へつづく
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※需要無視でこれを更新。
※学校の描写って案外難しいネ(^^ゞ

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