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小説・沢口探偵事務所4

小説・沢口探偵事務所4

体重がかかって背中に回された腕が痛い。
裸電球の灯りには目が慣れてきたけど、目に映る光景がこれだけ救いのないものばかりだったら、むしろ闇の中のままの方がマシだと思った。
広い荷台に寝転がされたわたしの目に映るのは、薄汚れた荷台の床に、積まれたいくつかの段ボール箱、そして暗いカーキ色の幌。
それに、目の前でわたしを見下ろす巨漢……

後ろ手に粘着テープで固められた腕は荷台の鉄の冷たさを伝えてくるだけで今は何の役にも立たないし、猿ぐつわを噛まされた口では助けを呼ぶこともできない。

……今のわたしにできることは、為す術もなく力任せに破られる服を、後から後から涌いてくる涙で歪んだ視界で見つめることだけだった。

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* * *

ビリッ! と音を立てて前面を引きちぎられたニットも、大きく広げられたコートも、わたしの身体を隠す役割をもう果たせなかった。
さっきまで付けていたブルーの可愛いブラは肩ひもを千切られて、今は段ボール箱の上に放り捨てられている。

デニムはそのまま手をかけられていないけど、このままだとそれさえ剥ぎ取られるのも時間の問題みたいだ……
新三郎、助けて……

* * *

……わたしの下半身に男の手が伸びたとき、急に入り口の幌があがる。
わたしが涙で歪んだ視界をそちらに向けると、そこからさっきわたしが尾行していた例のサラリーマン風の男が入ってくるところだった。

「おい! いつまでも戻らないと思って見に来たら…… 何やってるんだ?」

低く迫力のある声で痩せたサラリーマン風の男が巨漢に問いかける。
巨漢は面倒そうにノロノロと振り向くと、転がされて身動き一つできないわたしを指さしながらボソボソと呟いた。

「チッ、来るのが早えよ! ……まぁ、ご覧の通りだ。 ブルって抵抗もしなかったから尾行されてるってのはお前の勘違いじゃねえのか?」
「そうか…… それじゃ、ただの学生だったんかね。 まぁ、勝手に人の車に入り込んでたんだから自業自得ってヤツだ。 好奇心猫を殺す、とか知らないんかね、最近の学生さんは」

低い声音でふざけた口調。

「ワハハ、オレも知らねえよ、そんなん! まぁそんなのはあとで訊き出せばいいだろ。 とりあえず楽しもうや!」
「おいおい、馬鹿なことを言うな…… こんなとこに長時間いる訳にはいかんよ。 それに親父のとこに持って行けばあのヒヒジジイも喜ぶだろう?」
「おい? 連れてって飼い慣らしてからそこの奴らと一緒に……」
「まぁそいつらより後の便になるかもしれんが最終的にはそうなるだろうな。 あのヒヒジジイも飽きっぽいしな…… まぁ、とりあえず連れてって親父に献上だ」

ニヤッと笑いながら、痩せた男がスーツのポケットに手を突っ込んだままわたしを見下ろす。
わたしはその笑顔にゾっとする迫力を感じながらも、今この男の言ったことを反芻してみた。
……今はむりやり犯されることはない、のかな。 でも…… このままだとどこかに連れて行かれて…… 「ヒヒジイイ」っていうヤツへのプレゼントにされる。

「まぁ、そういうわけだ、お嬢ちゃん。 お前がどこの誰とかってのも着いたらゆっくり聞かせて貰うからな。 それまでは休んでてくれよ」

男はそんなことを言いながら、懐から取りだした殺虫剤みたいなスプレー缶のノズルををわたしの顔に向けた。
そのまま素早くボタンを押すと、ノズルから吹き出した霧のようなものがわたしの顔一面に吹き付けられる。
転がったままのわたしは、顔に吹き付けられる冷気を感じながら、未だに現実感がハッキリと伴ってこないこの光景を眺めながら、ゆっくりと意識を失っていった。

* * *

……意識が戻ってすぐに分かったのは腕や脚が動かないこと。
それに、瞼を開けてるはずなのに何も見えないこと。
……完全な闇。 今までこんな真っ暗闇の中に来たことなんて一度もない。
身体中の肌が粟立っていくのがわかる。 身動き出来ずに闇の中に放り込まれることが、こんなに怖いことだなんて思わなかった。

思わず悲鳴を上げようとしたわたしは、声が出るどころか口の中の違和感に気付かされる。
固い袋のようなものが口の中に入れられていて、しかも吐き出せない。
口の前が何かに覆われているみたい……
ううん、口だけじゃない。 顔全体が何かでピッタリ覆われているみたいだ。
これは何……? 固いんだけど、少し柔らかみも感じる。 ……この肌触りは憶えがあるかも。
ちょっと待って、違う! 顔だけじゃなくて全身がそれに覆われているんだ!
これは、プラスチック…… かもしれない。
ああ、そうだ。 プラスチックなら思いっきり力を込めれば!

……うんっ!!

思い切り身体に力を入れてみる。 でも、この全身を覆った殻はビクともしなかった。
ってちょっと待って。 指も一本一本覆われてるの?

……えいっ!

指に力を込めて思いっきり握ってみる。
でも、やっぱりビクともしない。 ただ疲れただけだった。

ダメかぁ…… っていうか、一体何がどうなってるのよ、これ!

……ンンっ!

もう一度さっきよりも力を込めて身体を動かそうと試みる。

……ハァ、ハァ
……息が、苦しい。

暴れると、動けるようになるどころか急に息が乱れてきた。

……もしかして、空気がないの!? ってなかったらもう生きてないよね。 それじゃ、空気が薄い? っていうか空気穴とかあるの、これ!?
わたしは慌ててピッタリと顔を覆う何かにギュッと押しつけるように唇をくっつけて、思いっきり息を吸い込む。
……僅かに口に入ってくる新鮮な空気。 スウ、ハァ、と浅く何度も呼吸をすると、乱れた息が整ってくる。
口の前の部分には小さいながらも穴が空いているみたいだ。
ちょっと安心する。

……何も見えない。 聞こえるのは頭の中に響く呼吸音と心臓の音。
……っっ。
また意識が飛びそうになって、慌てて首を振ろうとして……
動かせないことに気付く。
そう、わたしはこんなとこでボウッとしてる場合じゃないんだ。
何がどうなってるのか知りたいし、何とかここから逃げ出さなきゃいけない。
ここがどこかも分からないし、わたしがトラックの荷台で見た、あのマネキン人形がいったい何なのか知りたいし。

……あっ!

マネキン人形! あのマネキン、女の子のみたいな吐息が漏れてた……

そこで唐突にわたしは理解した。
あのマネキンにはやっぱり女の子が入っていたんだと。
そしてわたしは今、あの荷台の彼女と同じ、マネキンの中に封じられているのだと。

5へつづく
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※ちょっと間が空きましたけど沢口の続きです。
※これでようやく話が動かせますネ〜(^^;

※やっぱりナナとカオルは最高に面白いと思うのですよ(^^)

コメント

人形話ひさびさですねー、これ系大好きなのでうれしいです。

ナナとカオル自分も読んでいました。
あれは面白いですね・・・、
自分は更科さんのサイトで拘束のフェチに気づいたので名前見た時はなかなかうれしかったですねw

>>titaniumさん

人形話は一年以上ぶりですネ。 チェアにも出てきましたけど人形メインじゃなかったですし。
ってゆーか去年ほとんど書いてないのでどれもほぼ一年ぶりなんですけれど……ホントゴメンネ(´Д⊂)

※更科先生のお名前が出てきた時にはわたしも「うは!」って感じでちょっとビックリしました。 主人公とヒロインの距離感がいい感じですし。

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