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石像化小説・踊り子

石像化小説・踊り子

燃える、燃える。
轟々と炎を噴き上げ燃え上がり、そして燃え落ちる。
人里離れた森の中、ひっそりと佇む白亜の屋敷の面影は最早なく、まるで巨大な怪物が断末魔を上げるかのように燃え落ちていく。

オレは赤々と周囲をてらす屋敷を眺めながら、一人の少女に思いを馳せていた。

* * *

少女は煌々と照らし出された地下室で、周りの炎など気にもならないように踊っていた。
妖しく、激しく、時に大胆に、時に乙女のように。
イヤ、少女と言うのは語弊がある。
何せ、踊っているのは石の人型。
その少女像は、誰も見るものもいない灼熱の中で、今も誰かに見せつけるように踊り狂っている。

* * *

わたしはどんなに疲れても、この踊りを止めるわけにはいかない。
踊るのを止めたそのときに、わたしの身体は元に戻ってしまう。
それはずっと長い長いあいだ渇望したことだけど、それが叶ったとき、わたしは炎に飲まれていっぺんの骨も残さずに焼き尽くされてしまうのだ。
あれほど戻りたかった生身の身体。
でも、わたしはそれに戻らないために踊り続ける。
なんて皮肉なことなんだろう。

わたしはあの男を、この石の身体を構成している元素の一つ一つを染め抜くほどの怒りで、呪ってやりたいと思った。

* * *

森の木々へと炎が燃え移ろうとしたとき、オレは空を睨み付けた。
たちまち星空は消え去って、暗い夜空を灰色の雲が覆い隠す。
雲は雨を呼び、周囲は数メートル先の視界もないほどの大雨に見舞われた。
オレは降りしきる雨に強く打たれる痛みを感じながら、黒く燃え落ちた屋敷へと向かう。

* * *

わたしが着せられていた、ギリシア神話を思わせる白い薄布はすでに炭化し、踊っているうちに消え失せた。
本来のわたしの胸の倍はありそうな、大きな乳房をさらけ出し、わたしは一心不乱に踊っている。
いくら踊っても固い乳房の形が変わることは絶対にないのだけど。
踊りの合間に、人間だった頃を体が覚えているのか、無意識に額に手を当て汗を拭おうとしてしまうけど、そこにあるのは固い肌触りの額と、石化してしまった前髪だけだ。
わたしの自慢だったサラサラの黒髪はもはやない。

イヤ、踊りを止めればその瞬間だけはきっと元の黒髪に戻るんだろう。
でも、次の瞬間には燃え尽きてしまうだろうけれど。

周りを赤々と業火が踊る。
踊る火柱と共に、わたしも踊り続ける。

* * *

オレは炭化した屋敷に辿り着いた。
すでに意味を成さなくなった玄関をわざわざ開けようとしたが、ドアノブは触っただけで崩れ落ちた。
オレは諦めて玄関を蹴破ると、階段があったとおぼしき場所まで歩いていく。
その真下、鉄の扉は健在だったが高熱のために歪んでしまっている。

* * *

炎は一向に収まる様子を見せない。
いつまで踊り続ければいいのか、いっそのこと踊るのを止めてしまおうか。
そうすれば楽にはなれる。
いけない。 それではあの男の思うつぼだ。
わたしが力尽き、人間に戻って焼き尽くされるのをあの男は望んでいるのだから。
幸いわたしの体力は尽きることはない。
だけど男はそれを知らないはずだ。
わざわざ疲れ切って倒れる演技をしたりして、すっかり信じ込ませたのだから知っているはずがない。
知っているなら、わたしがわざと倒れたときに、慌てた表情でわたしを介抱したりはしないはず。 夜通し看病したりしないはずだ。

男はわたしが力尽き、炎の中に消えていくその一瞬を期待して、今もほくそ笑んでいるのかもしれない。
そんなことにはさせるものか。
わたしはいつまでだって、この尽きることのない体力で踊り続けてやる。

* * *

オレは眼下の扉を眺めながら、彼女との懐かしい思い出を反芻する。
彼女はきっと、オレへの憎しみを抱いたまま、石の身体が壊れるまで踊り続けるだろう。
なぜなら、地下室の炎だけは、彼女が燃え尽きるまで消えることはない。
炎が消えれば、踊りを止めることで元の身体に戻れると信じて踊り続ける女。
炎が消えない限り、踊りを止めれば一瞬で燃え尽きる女。
彼女は炎が消えることを信じて永遠の時を踊り続けるのだろう。

哀れで滑稽な石の踊り子に別れを告げて、オレは深い森の中へ分け入っていった。

おわり

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※ゴメン、変な電波を受信したっぽい(^^;
※エロくないし、なんなんでしょう、コレ(^^;

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